『リチャード・ジュエル』人間の尊厳は何処に?真面目で正義感の強い男の悲劇!
アトランタオリンピックと言えば、元ヘビー級王者でパーキンソン病を抱えるモハメド・アリの、震える手で聖火台に点火する姿が印象的でよく覚えてます。
その影でこんな残酷な事件が起こってたなんて、いや〜〜全然知らなかった。
リチャード・ジュエルは警官に憧れる、誰よりも正義感が強い普通の男。
ただちょっと気持ちが強すぎるところがあって、警官のコスプレをしたりガンマニア??だったり、警備員や保安官のもとで働いてたときもうまくいかなくてすぐクビになってしまったり…
不器用で真っ直ぐな孤独な男が、初めてコンサート会場で爆弾から人々を救い一躍ヒーローとなったと思ったのも束の間、マスコミによって爆弾犯に仕立て上げられてしまう。
爆弾犯ジュエルの名は全米で報じられて、二人で暮らしていたお母さんの実名まで公表された。
証拠が全く見つかってないのに…
今だったらもっと酷いことになっているんだろうな。
息子を思う母のスピーチがとっても良かった!
弁護士役のサム・ロックウェルも、私の中ではいつまでも一癖ある悪役のイメージだったので(笑) 誰?って感じですごく良かったわぁ。
クリント・イーストウッドの"実話に基づく"監督作品シリーズ。
初めて見たけど他のも観てみよう。