BEAUTIFUL JOURNEY ◡̈⃝︎⋆︎*

映画とか好きなものいろいろ。何気ない日々の雑記録♩

『愛を読む人』ケイト・ウィンスレットの演技が凄い!戦争の傷の深さについて考えさせられる映画。【ネタバレあります】

原作はベルンハルト・シュリンクの小説「The Reader」(朗読者) だそうです。原題も同じ。

題名とポスターの感じからなんとなく眠くなりそうなラブストーリーな気がして 笑

ずっと見たことなかったんだけど、見出したら物語は意外な方向に進んで一気に引き込まれちゃいました。

 

舞台は第二次大戦後のドイツ。

15才のマイケルは気分が悪くなったところを偶然21才年上のハンナ(ケイト)に助けてもらい、瞬く間に恋に落ちてしまいます。

ハンナのアパートで逢瀬を重ねるうちにハンナはマイケルに「本を読んで」とお願いするように。。

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とにかくケイト・ウィンスレットの演技に圧倒されっぱなし!

『レボリューショナリーロード』の情緒不安定な壊れていく奥様役も凄かったけど、『タイタニック』の上流階級の気の強いお嬢様と同一人物にとても見えません。笑

ハンナからの一方的な別れから数年。大学生になったマイクは法学部のゼミでナチス裁判の傍聴することになり、思いがけず被告席に座るハンナを見かけることになります。

真面目で実直なハンナはその正義感からアウシュビッツ収容所の看守として一生懸命働いてました。

でも戦争真っ只中で恵まれない環境に育ったハンナ。後からわかってくることだけど、文盲(字の読み書きができない)で教養もなく…軍事裁判で文盲だと言うことを知られたくなかったせいで、同僚の看守達に罪を押し付けられ無期懲役の有罪になってしまったのでした。

当時のことを思い出してハンナが文盲だと悟ったマイケル。だけどこの時はハンナを助けることが出来ず。。

何年か経って結婚も離婚も経験してすっかり大人になったマイケルがやったことが、テープに朗読を吹き込んでハンナの服役する刑務所に送り続けたこと。

そのテープでハンナは文字を覚え始めます。

刑務所の中で生きる目的を見出しどんどん文字が読めるようになるハンナ。。 

年老いたハンナがマイケルに送った、覚えたての短い文章で書いたカタコトの手紙には本当に胸が締め付けられちゃいます。

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愛を知らずに育ったのか、マイケルに向けるハンナの愛情も不器用な一面があったりして切なくなってしまうのです。

まだ15才のマイケルが、誕生日に友達が開いてくれるというバースデーパーティーに行かずにハンナの住むアパートを訪れた時も突き放すようなキツイ言葉しか言えず…

今まで誕生日のお祝いなんてしてもらったことなかったんだろうな。

ハンナのできる精一杯のことが、マイケルの体を愛情深くきれいに丁寧に丁寧に洗ってあげること。不器用で真面目な彼女の一生懸命さが伝わってきて、心が痛かったです。

そんな彼女をまっすぐに愛したマイケル。

ラブストーリーだけど、単なるラブストーリーじゃなくて時代に翻弄されながら一生懸命生きた女性と、戦争がもたらしてしまったもの。色々考えさせられる映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

『スワロウテイル』いつ聴いても酔いしれる charaの主題歌..。もう世界観が好きすぎる!

この映画が上映されたのってもう20年以上も前なのね。

初めてこの映画に出会った若かりし頃、本当に衝撃的だったのを覚えてます♩

主題歌の"Swallowtail Butterfly“もめちゃめちゃ聴いたな〜〜。

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charaとかnokkoとか独特な存在感の魅力をもった歌声に憧れる。

この辺をカラオケで歌う人とはだいたい話が合う気がします。笑

 

 円が世界で一番価値を持った架空の都市「円都」(イェンタウン)が舞台。

 その街は円を目当てに集まった異邦人で溢れ、いつかのゴールドラッシュのよう。

 日本人達はそんな移民労働者達を「円盗」(イェンタウン)と呼んで蔑んだ。

 

久しぶりに見たけど、今見てもやっぱりこの世界観好きだな〜〜♩

言葉も英語やら中国語やら、日本語が混じったよくわからない言葉が入り混じってて面白いし、とにかく出演者が豪華!今でもめちゃめちゃ活躍してる俳優さんが若い!カッコ良い!テンションが上がる!笑

chara三上博史、まだあどけない伊藤歩ちゃんもピュアで可愛いし、大塚寧々や桃井かおりも。殺し屋の山口智子もナイスだし、この映画の渡部篤郎が本当にカッコよくてめちゃめちゃ好きだった〜。

上海マフィアのボス、懐かしのロン毛の江口洋介の登場シーンも身震いするほどのカッコ良さだし、もうただのミーハー。笑

ロック・ドクのミッキーカーチスが、アゲハにタトゥーを掘ってあげるシーンがとても良いんです。

アゲハの子供時代の悲しい思い出を少しずつ語りながら、アゲハの心がだんだん解けていって幼虫から大人のアゲハに変わる瞬間を見た感じ。。

ママが死んだ時のことを語るアゲハにかけるフェイホンの台詞も切ない。

 

 天国はあるんだぜ。

 でもだれも辿り着けないのさ。

 お前は死んで、その魂は空へと飛んでいく。

 ところが雲に触れた途端雨になって落ちるのさ。

 だからだれも天国なんて見れないんだ。

 

言ってる途中から降ってくる雨。

フェイホンの壮絶な最後を思うと余計に切ない。

そしてグリコがフェイホンのために歌ってるようなエンディング、"Swallowtail Butterfly〜あいのうた"は、フェイホンとグリコの絆を歌ってるような気がして本当に泣けてしまう。

初めて見た若かりし頃にタイムスリップしたようななんとも言えない気分に酔いしれた映画でした。

 

 

 

『二つ星の料理人』腕は超一流だけど人間的には欠点だらけ。だけど天才シェフブラッドリーがとにかくカッコ良い〜!!

Netflixでおすすめのところに上がってきてたので久しぶりに見ちゃいました♩

食いしん坊なので料理が美味しそうな映画は大好きです。

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自己中心的で傲慢な天才シェフ アダム(ブラッドリー)が、自分のしてきた行いから人生に挫折して、落ちて壊れて、いろいろあって奮闘して復活していくサクセスストーリー。

こういうヒューマンドラマもすごく好きなんだけど、とにかく料理がすごく素敵!!

一目見ただけで心がとろけちゃいそうな色鮮やかで美しく盛り付けされた料理の数々。

料理がモチーフになってる映画やドラマを見るたび思うけど、一口食べただけで心動かされちゃうような料理というものを一度で良いから食べてみたいな〜〜なんて♩

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そういえば「グランメゾン東京」をやってた時、キムタクとブラッドリーが似てると言われてたみたいだけど、確かにストーリーは似てるところもあったけど、ブラッドリーはキムタクの30倍ぐらいクレイジーです 笑

そしてまたアダムの相方の女シェフ、エレーヌがめちゃくちゃ素敵でお洒落でカッコ良い〜!

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アダムがエレーヌの娘のために焼いたバースデーケーキを、娘に差し出されたフォークでゆっくりとケーキを食べ合うシーンが可愛いくてすごく好き。

アダムの不器用ながら優しい人柄が出ててキュンと来ちゃいます。

セラピーの先生がアダムに言う

「前を向くには協力が必要。

弱いからじゃない。強いから人に頼れるの。」

信じてたと思っていた仲間に裏切られた末に、どん底まで落ちて壊れて結果得たもの。

敵だと思ってたライバルのリースの言葉と、オムレツの美味しそうなこと。。

↑結局こんな感想ばっかり 笑

ラスト、みんなで賄いを食べてる時のアダムの顔は最初と全然違う!

やっぱりお客として食べに行くならピリピリしてるスタッフのお店より、みんな仲良く楽しんで作ってくれるお店の方が料理が美味しく感じられて良いよね♩

 

 

 

『ニューシネマパラダイス』映画好きならきっとみんな好きな映画♩映画への愛がびっしり詰まってる 

前に何かで読んだことがあるのだけれど、アメリカの大富豪が「全財産をはたいても叶えたいものは?」との問いに、

「大好きな『ハックルベリーの冒険』をまだ読んでない状態にして欲しい」

と言っていた。

セレブらしいなんてお洒落な受け答えなんだろうと覚えていたのだけど、この映画を見るたびにこの大富豪の言葉を思い出してしまう!

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私にとってBest1の大好きな映画です♩

 

第2次世界大戦後のシチリア島で、映画技師のアルフレッドと映画が大好きなトト少年との絆を描いたお話。

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もう何回も見てるけど、何度見ても気持ちが温かくほっこりして、そしてトトの背中を押すアルフレッドのセリフの一つ一つに心震わされてしまう!!

 

この場所から出ろ

ここの場所にいると世界の中心だと感じる

何もかもが不変だと感じる

 

今のお前は私よりも盲目だ

人生はお前が見てきた映画とは違う

 

自分のすることを愛せ

子供の時 映写室を愛したように。。

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そうして映画監督になって帰ってきたトトに渡されたアルフレッドの形見のテープ。

このラストシーンを初めて見た時の感動は本当に忘れられません。

言葉に出来ないくらい自分の中の何かが溢れ出できて、もーーーーー表現出来ん!!笑

音楽がまた相乗効果で、涙やら鼻水やらぐしょぐしょになったのを覚えてます〜。

 

全財産はもちろんはたせないけど、初めてこの映画を見る前に戻ってみたい。

 

映画ってやっぱり人生の縮図だわー♩

 

 

『リチャード・ジュエル』人間の尊厳は何処に?真面目で正義感の強い男の悲劇!

アトランタオリンピックと言えば、元ヘビー級王者でパーキンソン病を抱えるモハメド・アリの、震える手で聖火台に点火する姿が印象的でよく覚えてます。

その影でこんな残酷な事件が起こってたなんて、いや〜〜全然知らなかった。

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リチャード・ジュエルは警官に憧れる、誰よりも正義感が強い普通の男。

ただちょっと気持ちが強すぎるところがあって、警官のコスプレをしたりガンマニア??だったり、警備員や保安官のもとで働いてたときもうまくいかなくてすぐクビになってしまったり…

不器用で真っ直ぐな孤独な男が、初めてコンサート会場で爆弾から人々を救い一躍ヒーローとなったと思ったのも束の間、マスコミによって爆弾犯に仕立て上げられてしまう。

 

爆弾犯ジュエルの名は全米で報じられて、二人で暮らしていたお母さんの実名まで公表された。

証拠が全く見つかってないのに…

 

ネットニュースやSNSのない時代に起きたアメリカの悲劇

今だったらもっと酷いことになっているんだろうな。

 

息子を思う母のスピーチがとっても良かった!

 

弁護士役のサム・ロックウェルも、私の中ではいつまでも一癖ある悪役のイメージだったので(笑) 誰?って感じですごく良かったわぁ。

 

クリント・イーストウッドの"実話に基づく"監督作品シリーズ。

初めて見たけど他のも観てみよう。